姫と年下王子たち

「どうぞ」


長谷川くんは横にズレて、1人分のスペースを作ってくれた。


「ダメでしょ。授業サボって、こんなところで時間潰してちゃ」


あたしが叱ると、なぜか長谷川くんは鼻で笑った。


「どうせ秋月さんも、授業サボったんでしょ?」


…ギクッ。

バレてる…。


「あたしは真面目に受けてるから、1回くらいサボってもいいの!」

「サボってる時点で、真面目だなんて言わないよ」