姫と年下王子たち

「…え、あたし知らないっ」

「だって、ひな寝てたもん」

「…あ、そっか…」


お酒を飲んだときね。


「それで、涼が言っててんけど…」


桔平くんはあたしが寝ている間に、長谷川くんが話していた内容の一部始終を教えてくれた。


長谷川くんは、半年以上前に彼女がいた。

しかし、彼女の受験がきっかけで、すれ違いで別れてしまった。


彼女は長谷川くんよりも2つ上で、あたしと同じ年。