姫と年下王子たち

あたしは考えても、答えなんてわからなかった。


ふと目を向けると、向かいに座っていた桔平くんが、絢斗になにか耳打ちをしていた。

絢斗も、うんうんと頷いている。


…時折、「ウッソだぁー!」と絢斗が反応する。


なにを話しているのか、すごく気になる…。


「でも、そう捉えた方が説明つくやろ?」

「そりゃ…、そうだけど…」

「ほらぁー!」

「でも…、そんな偶然ってあるか?」