姫と年下王子たち

顔を上げた由香里を見て、絢斗は口をあんぐりと開けていた。


まるで、野球ボールが入りそうなくらいの大きな口。


「どうしたの?そんなに驚いた顔して」


絢斗は、完全に硬直していた。


すると…。


「握手してくださいっ!!」


いきなり絢斗が、由香里の手を握った。


絢斗が自ら、女の子にボディタッチをするなんて珍しい。


「だって、だって、だって…!!Lipsの由香里チャンだよなっ!?」