姫と年下王子たち

「だよなー!だって、ねーちゃんだもんなっ。女として見られてねーもんな!」

「…もう!わかったなら、早く出て行ってよっ」

「はいはい!おやすみっ」


翼は逃げるように、あたしの部屋から出て行った。


前までは“カワイイ弟”だったのに、今ではフツーの思春期の男子って感じ。


…お姉ちゃんは、悲しいよ。


「あっ、そうだ!」


翼が再びドアを開けた。