…これがあたしのコンプレックスだ。



お風呂から上がり、髪を乾かし、自分の部屋へ。

ベッドに寝転び、うなだれる。


ガチャ…


すると、あたしの部屋のドアの開く音がした。


「ね~ちゃん!」


入ってきたのは、弟の翼だった。

その顔は、なぜかニヤニヤしていた。


「ねーちゃん。今日、桔平の家に行ったらしいな!」


桔平くんの名前が出てきて、思わず体が反応する。