姫と年下王子たち

と、問いただしたかった。



「それで、カズヤさんがタクシーで送ってくれることになって…」


…カズヤさん?


「へ~。あの男、“カズヤさん”って言うんだ」


あの度胸のねぇ男が。


「…長谷川くん、カズヤさんと会ったのっ!?」

「うん、会ったよ」

「どこで…!?」


どこでって…、ホテルだけど…。


…それって、ちょうど記憶をなくしてる秋月さんには、言わない方がいいよな?