姫と年下王子たち

「…あたし、なんで長谷川くんの家にいるの?」

「やっぱり覚えてない?」

「うん…」


俺の思った通り、秋月さんは記憶を飛ばしていた。


「じゃあ、どこまで覚えてるの?」

「えっと…」


秋月さんは思い出そうとしているのか、腕を組んだ。


「昨日、合コンで…」


…合コン?

秋月さんがっ?

なんで?


「ふ~ん、合コンなんか行ってたんだ」