姫と年下王子たち

俺は、男の方を振り返る。

そして、睨みつける。


「あんたを、強姦容疑で訴える」


男は、なにも言い返せずに立ち尽くしていた。


そして俺は、秋月さんのバッグを肩にかける。


「それでもいいなら、警察に通報すれば?」


まぁそんなことしたら、あとで傷つくのは秋月さんだから、ただの脅しでしかねぇけど。


床にヘタり込む男をその場に残し、俺は秋月さんを連れてホテルを出た。