姫と年下王子たち

男は、俺の胸ぐらを掴む。


「それが聞けて、安心しました」

「あ!?」


俺は一瞬の隙をつき男の手から逃れると、逆に男を壁に押さえつけた。


本当はこれで終わるつもりだったが…。


あまりにも頭に血が上っていたため、衝動に任せて…男を一発殴った。


床に倒れ込む男。


「て…てめぇ、殴りやがったな…!?」


男は、赤く腫れる頬を押さえて、手をついて立ち上がる。