姫と年下王子たち

だがそれを振り払い、靴のまま部屋の中へ押し入った。


頼むから、無事でいてくれっ…!



ドアを開けてすぐ目に飛び込んできたのは、ベッドの上に横になる秋月さんだった。


…よかった。

まだ、なにもされてないって感じだな。


「秋月さんっ…!」


何度も呼んで体を揺さぶるが、秋月さんは完全に眠っているようで、反応がなかった。


すると、後ろから足音が聞こえた。