姫と年下王子たち

12年ぶりに母さんと会うこともなく、…こんなに気持ちをかき乱されることもなかっただろう。


でも一番聞きたかったことは、そんなことじゃなかった。



「なんで12年も経って、今さら?」


会う必要なんか、まったくないじゃん。


まさか俺を訪ねてくるなんて、夢にも思っていなかった。


…すると、母さんはまたにっこりと笑った。


「会いたかったから。…じゃ、ダメかな?」