姫と年下王子たち

そして、母さんの行きつけだというフレンチレストランに入った。


コース料理で、まず初めにスープが運ばれてきた。


俺たちが通された個室には、クラシックなBGMが流れるだけ。


「で、なんで俺が、あの店にいること知ったの?」


俺は、単刀直入に尋ねた。


母さんはフキンで、口の周りを押さえる。

そして、優しく微笑んだ。


「実は仕事仲間の人がね、前に偶然coco-toへ行ったの」