姫と年下王子たち

母さんの財布よりは安いかもしれないけど、それでも長財布は10万近くする立派なブランドだ。


「それでもいいから、もらって!」

「だから、いらないって」

「いいから!だれにあげようと売ろうと、あなたたちの自由だからっ」


そう言われ、無理やり財布の入ったショップ袋を押し付けられた。



それから俺たちは、またタクシーに乗って移動した。


「このお店の料理、とってもおいしいのよ」