姫と年下王子たち

このブランド店の空気は、平凡な高校生の俺とは格差がありすぎて、すっげー息苦しかった。


母さんは店員から、買った商品を受け取る。


「ありがとうございました」


そして、深く頭を下げる店員に見送られながら、その店を後にした。



「なに買ったの?」

「財布」

「2つとも!?」

「うんっ」


母さんは、ブランド名が入ったショップ袋を2つ持っていた。