姫と年下王子たち

「今日は、財布を見にきたの」

「そうでしたか!それでは、こちらへどうぞ」


母さんは、白い手袋をした店員に案内されていた。


俺は興味がなかったので、イスに座って待っていた。



「お出口まで、お荷物お持ちいたします」


しばらくしてそんな声が聞こえて、俺は立ち上がった。


母さんのあとをついて行き、通路へ出る。


…ふ〜っ!

やっと普通の空気が吸えたっ。