姫と年下王子たち

店長は微笑みながら、俺に手を振る。


「…すみません。ありがとうございます…」


俺は店長に軽く頭を下げると、着替えに行った。



coco-toの外で待っていると、会計を済ませた母さんが出てきた。


「涼、バイトは?」

「店長が上がってもいいって言ってくれたから」

「…そうなんだ。気を遣わせちゃったわね」

「いいよ。今度、俺から店長にお礼言っとくから」