姫と年下王子たち

「…えっ!?…だけど、確か長谷川くん家って、父子家庭だったよね?」

「…はい。12年ぶりに、母親と会いました…」


母さんと会って、まさか自分がこんなに動揺するとは思ってもみなかった。


「…まさかあの美人さんが、長谷川くんのお母さんだったとは…」


店長は、母さんのことを30代前半と言っていたが、実際はもう50歳手前だ。


「バイト終わりに、ご飯でも誘われてるでしょ?」