姫と年下王子たち

あまりにも突然の出来事で、頭がついて行けずにショートを起こしていた。


「あの女の人と、なにかあったの…!?」

「…なんでもないっす」

「でも、明らかに様子がおかしいよ!」


店長は俺の肩を掴んで、前後に揺さぶる。


俺の体は力が抜けていて、頭がガクンガクンとワンテンポ遅れて揺れるだけだった。


「…実は、あの3番テーブルの客…。俺の母親なんです…」