姫と年下王子たち

でも片手には、どこかのテーブルの伝票が握られている。


おそらく、それを渡しにキッチンへきたのだろう。


なんで、今さら母さんが…。

なんのために、俺の前なんかに…。


「オーダー…お願いします…」

「了解!…って、長谷川くん…大丈夫っ!?」


店長は、元気よく返事をしたそのすぐあとに、俺を二度見した。


「顔色悪いよっ!?」

「…いや、大丈夫っす……」