姫と年下王子たち

5歳のときに両親が離婚して、母さんとはそれ以来だ。


実に、12年ぶりの再会だった。


「…なんで、ここに…」

「それは、あとで話すわ。…ところで、今日は何時までバイトなの?」

「…7時だけど」

「そう。なら、そのあとご飯でもどう?久しぶりに涼と話がしたいの」



俺は、ふらふらとキッチンへ戻った。


夢か現実か…。

今の状況がうまく把握できない。