「…い、痛いって」


顔をしかめる、長谷川くん。


「ごめんっ、強くしすぎた…?」

「そうじゃなくて…」


長谷川くんは、労るように自分の右手を見つめた。


その右手の甲には、血の滲んだ絆創膏が3枚貼られていた。


「どうしたの?ケガしたの?」


ついこの間、coco-toで会ったときは…そんな絆創膏していなかった。


「…だれのせいだと思ってんだよ」