姫と年下王子たち

『なにかあったら言ってねっ…!』

『ありがとっ』


電話を切ると、あたしはもう一度着信履歴を見返した。


…みんな心配して、電話してくれたんだ。



“だから、心配しないで!”


なんて言ってみたけど…。


…本当は、すごく不安だった。


あたし…タクシーに乗ったあと、どうしちゃったんだろう…。


…どうやって、長谷川くんの家にきたんだろう。