姫と年下王子たち

「いや~…、カワイイなと思って」


…え、かわいい…?


会って数分で、急になにを言い出すかと思えばっ…。


「…そっ、そんなことありませんっ…!」


あたしは顔を背ける。


初対面で年上で、どういう反応をしていいかわからず、1人でテンパるあたし。



「名前、なんていうの?」

「…えっ?」

「だから、なーまーえっ!」


また、カズヤさんはにっこりと笑う。