姫と年下王子たち

「いらっしゃいませ」


そいつは、俺らのテーブルにお冷やを5つ置いた。


「やっぱ、お前かー!」

「俺で悪かったな」


緩いパーマをあてた、黒髪。

爽やか系を気取ってマスって感じの…。


それは、同じクラスで俺と仲のいい、長谷川涼(ハセガワリョウ)やった。


“coco-to”って名前、どっかで聞いたことあると思ったら…。


涼のバイト先やった。