姫と年下王子たち

悲しい思い出にすがりつくひななんて、見たくなかった。


ひなには、笑っていてほしかった。


「…あんたになにがっー…」

「思い出ならさ…!!」


俺は抱きしめたまま、ひなを見つめる。


「思い出ならさぁ、俺がいっぱい作ってやるよ!!楽しい楽しい思い出をっ!」

「…えっ」

「だから、悲しい思い出なんて忘れろっ。今は無理でも、少しずつ忘れていけばいい」