姫と年下王子たち

「それくらい我慢しろよー」

「じゃあ、絢斗だけメシ食うな」

「それはご勘弁をー…、涼様ーっ!」


長谷川くんにすがりつく絢斗。



長谷川くんは、最後の一品をテーブルの上に置いた。


「…すごいっ!」


あたしは、目を丸くする。


「これ全部、長谷川くんが作ったの!?」

「うん。料理作るの、わりと好きだから」


自慢気な様子もなく、サラッと話す長谷川くん。