どれだけ気にしないようにしても、足は止まって自然と皆の視線の先を見てしまう。







「キャーーーーーーー―!」










大きな歓声とともに現れた黒崎さんは、やっぱり綺麗だった。









「黒崎さーーん!!」








ゆったりと、どれだけ周りに騒がれても自分のペースを崩さずに歩く黒崎さんは凛としていて、揺らぎなくて。









ズキズキと痛む胸なんて忘れて黒崎さんに見入ることしかできなかった。