日常的に寝れなくなり、授業中に少し寝て何とか一日を乗り越えていた私。




ユリたちみたいに怒りだけが湧けば気持ちは単純なのだろうが、感情がこんがらがって自分が何をしたいのか分からない。





身も心もボロボロで、何度か保健室に運び込まれることもあったけど_____どうしても寝れない。





黒崎さんとの夜が色褪せることなく私の中に居座り続けて、現実と過去との整理が上手く出来ない。





二人をぶっ壊したいとも思うし、黒崎さんに嫌われたくないとも思うし、黒崎さんに愛されたいとも思う。




だって私、一年も黒崎さんと過ごしたのに。




そんな月日は黒崎さんにとって何も価値がないものだったのだろう。




一年の間に私は一度も名前を呼ばれたことがなかった。




私にとっては夢物語のようだった一年。けれどたったその一年で得たものはどれも一方通行の感情ばかりだった。