とある悪女の物語。











「滝川ー。起きろー」







「先生ウルサイ!静かに寝させてあげなよ!!」







「お前がうるせぇよ」








聞こえてくる会話に瞼を開けると、まず視界に入ったのが白い天井だった。








……病院?






いや、違う。







ここは保健室だ。







異常に重たい頭を手で押さえ、無理矢理起き上がってみると自分に起こったことを思いだした。







まさか廊下で気を失った?周りをチラリとみると、やはりカーテンでベットが仕切られていてどう見てもここは保健室だった。







気を失う前に私に声をかけた女がここまで運んだのだろうか。








「生徒に向かってウルサイって何?そう言うの職権乱用って言うんだけど」







「馬鹿か」





「あぁもう黙ってくれる!?」








どうやら私が寝ていたのはそんな長い間ではないようだ。カーテンの外にまだいる。








……謝らなきゃ。







少し横になったからと言って全快したわけではないが、まだ先程よりは気分は楽なのでベッドから降りて立ち上がった。