4月1日

「雪菜ー、早く早くー!」


「ごめーん、遅くなっちゃったー。」


「ホントだよー、今日は入学式だよ?
入学式。
こんなめでたい日に遅刻ギリギリなんて…まぁ、雪菜らしいといえば雪菜らしいけど」


「ちょっとそれどういう意味ー?!」


朝の新しい教室で、私達は中学校の時と同じようにじゃれあっていた。


「それにしても同じクラスでよかったね。クラス発表見た時少し感動したよ。」


「そうだね〜、璃子と離れたらどうしようかと思ったよ。」


緑川璃子。私の幼馴染。保育園から一緒で、もう姉妹って感じ。


「ホント、璃子と同じクラスでよかった♡」


「私も!」


『もうすぐ入学式が始まります。新入生のみなさんは入場してください。』


「あ、入学式か今日」


「さっき自分で言ってたじゃん。」


「あはは、冗談冗談」


私達はクラスの列にならんで体育館に言った。


私達が入場すると、すでにいた上級生の人たちがたくさん拍手をしていた。

すごい…

それから入学式が始まった。


いろんな人の話を聞いていたらトイレに行きたくなって、先生の許可をもらってトイレに行った。