わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 その言葉に田中君は反応する。

 佳代も中学生相手に何を言っているんだろう……。

 知らぬが仏というものだろうか。

「まあ、それはともかくわたし、拓馬君と話をしてみたいな。四人で帰ろうか」

「でも、女三人に拓馬一人というのは居心地悪いよ」

 否定する理由はないけど、拓馬のことを考えるとそう思ってしまった。

「そうかな。拓馬君の友達は?」

 あの市井さんという人は仲がよさそうだが、一緒に帰るとどうなのだろう……。

「少しだけ話して、あとは二人で帰ればどうかな。拓馬君は何人女の子がいようが、気にしないと思うよ。拓馬君にとって女の子は美月だけなんだもん」

「ちょっと里実」

 普段は気が合う友人だが、拓馬のこととなると彼女は積極的に拓馬をからかう。

 だが、わたしは肝心なことを忘れていた。