わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「もちろん、美月ならいつでも歓迎するよ」

「幼馴染だもんね」

「それ以上に俺の好きな人だもん」

「何言っているのよ。誰かに聞かれたらどうするの?」

「別に本当のことだよ」

 彼は自分が住んでいるマンションの名前を告げた。彼が教えてくれたのはわたしの家から少し離れた場所にある新築のマンションだった。

ファミリータイプのマンションで、その一階には食料品などを購入できるお店が入っているのが売りのようだ。

「そこに一人ですんでいるの?」

「今のところはね。結構広くてびっくりしたよ」

「でも、一人暮らしならもっと狭い家でもよかったんじゃない?」

「いろいろ事情があってさ。そのうち話すよ」

 わたしはその言葉で人の家庭の事情に土足で踏み込んでしまったことに気づいた。

いえることは彼が教えてくれることを分かっていたのにも関わらずだ。わたしが詫びると、拓馬は目を細める。

「俺も今は説明できなくて悪いな。俺の親が離婚するとかそういう話じゃないんだ。お昼を食べないとね」