わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 彼女は悪びれた様子もなく笑顔で返事する。

「きっと他のみんなも『美月さん』を見たいだろうなと思ったので。だって美月さんってわたしの中学では有名だったんですよ」

「だからって」

「大丈夫。見たら削除するから」

 妙なのりに押され、わたしはそれ以上強く消してくれと言えなくなった。拓馬にもこうして無理やり待ち合わせをして、わたしと会うことを迫ったんだろうか。

「じゃあね。これ以上二人の仲はじゃましませんから」

 彼女は笑顔でその場を去っていく。

 わたしたちはその場に取り残され、彼女を見送っていた。

「また、つり合わないって言われるかもね」

 聞きなれた言葉だが、何度言われても心地良い言葉ではない。

「そんなことないよ。美月は世界一可愛いし、性格もいいし」

 彼に同意を求めるのは諦める事にした。

 彼はメールで付き合うようになったと伝えておいたが、学校が終わった時、彼女から近くにいるよ呼び出されたらしい。そして、いまに至るというわけだ。

「やっと高校で追いついたと思ったら大学で、大学出たら、美月は働き出すだろうし、ずっと追いかけっこだね」