「告白されるたびに、美月の事を言っていたから、美月は有名人なんだよね。彼女も美月に会いたがっていたよ」
「何で、そんな人に言いふらすのよ。おかしんじゃないの」
「もう十年以上好きでいつづけたんだ。おかしくくらいなるよ」
拓馬はそういうと、わたしの頬をつねった。
拓馬の顔が近づいてきて、わたしは目を閉じそうになり、我に返る。
わたしは拓馬の口を塞ぐ。
「ここ学校だから。ありえないから」
「じゃ、俺の家にくる?」
拓馬は残念そうに微笑んだ。彼には羞恥心はないんだろうか。
でも、心の中に思い描くその後はわたしも一緒で、拓馬の言葉に首を縦に振った。
「その前に奈月と待ち合わせしないと」
随分時間がかかってしまった。彼女も待ちくたびれているだろう。
そう思い、携帯を手に取った。
だが、携帯には一通の新着メールがあった。
差出人は奈月からだ。
そこには拓馬と仲直りできた? わたしは先に帰るから拓馬と帰るといいよ。じゃあね。
そう書いてあった。



