わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 ほんとうに奈月はよくもてる。実際、彼女に告白をしようとする人間はそうそういないようだけど。

 まあ、彼女は自分が好きだと思わなければ、きっと付き合わないタイプだろう。

 だが、田中君も奈月も好きなわけで、そう考えると二人はライバル同士になるのだろうか。

 これがわたしへの誕生日プレゼントなんだろうか。

 彼は困ったように頭をかいた。

「妹さんじゃなくて、君のことを言っているんだけど」

 理解してその場で固まった。だってわたしに告白してくる人なんて、今までいなかったから。拓馬を除いては。

「わたしは」

「俺なら君を困らせたりはしないよ」

 その言葉にドキッとした。まるでわたしと拓馬との関係を見てきたように言うから。

 わたしは拓馬と一緒にいてどうだったのだろう。

 困っていたとは思う。いつも振り回されて。結局再会してからもずっとそうだ。

 振り回されるという言い方は微妙な気がするけれど、拓馬絡みでいろいろあって、今もそうで。

 それでもわたしは拓馬が好きなんだと思う。

 「いつから」なんてわからないけれど。