彼女が選んだのは学校の帰り道にある割と大きな雑貨屋さんだ。
店内に入ると奈月についていくことにした。彼女が真っ先に手にしたのはマグカップだ。
最近、拓馬の使っていたカップを千江美が割ったらしく、新しいのを買おうか検討しているらしい。
「お姉ちゃんは何が良いと思う?」
「何でも良いんじゃないかな」
あえて事務的に返答した。
彼女は不満そうに唇を尖らせると、手にしていたマグカップを棚に収め、店内を見渡した。
「マフラーとかは?」
「持っているんじゃないかな」
「一つくらいは持っているよね。やっぱり」
奈月がわたしより先に拓馬がここに帰ってくるのを先に知っていたことを思い出していた。
彼女は千江美のことも知っていた。あの少女のことを知っているのだろうか。
だが、そんな妹に頼る姿勢を頭で打ち消した。
彼女の指先が木製の箸置きに触れた。
店内に入ると奈月についていくことにした。彼女が真っ先に手にしたのはマグカップだ。
最近、拓馬の使っていたカップを千江美が割ったらしく、新しいのを買おうか検討しているらしい。
「お姉ちゃんは何が良いと思う?」
「何でも良いんじゃないかな」
あえて事務的に返答した。
彼女は不満そうに唇を尖らせると、手にしていたマグカップを棚に収め、店内を見渡した。
「マフラーとかは?」
「持っているんじゃないかな」
「一つくらいは持っているよね。やっぱり」
奈月がわたしより先に拓馬がここに帰ってくるのを先に知っていたことを思い出していた。
彼女は千江美のことも知っていた。あの少女のことを知っているのだろうか。
だが、そんな妹に頼る姿勢を頭で打ち消した。
彼女の指先が木製の箸置きに触れた。



