わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「いろいろあるみたいだからね。客間でいいの?」

「そうだね。一応、そこに布団を用意しておいて。別の場所で眠るというなら言いに来るから」

 わたしはお礼を言うと部屋に戻った。

 彼女は時折表情を緩ませながら、拓馬のアルバムを見ていた。

 心苦しい気持ちを抑え、彼女の傍に冷やした紅茶を置く。

「アイス?」

「あたたかいほうがよかった? 熱いかなと思ったんだけど」

「別にいいよ」

 彼女はのどが乾いていたのかすぐに口にする。

 先ほどの彼女の視線の先にあるものを確認して、息を吐いた。

 できるだけ無難な言葉を選択する。

「洋服、いくつか着れないものがあるからよかったら着ない?」

 眉をひそめた彼女に対して慌てて付け加える。

「よかったらの話なの。どうせ奈月は着れないし、わたしもなかなか捨てられないんだ。いらなかったら捨ててくれていいし」

「何で坂木さん着れないの?」

「身長がね」