わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「それっておかしいです」

「かもね。でも、実際にないんだもん。よく携帯を見られて困るという人もいるけど、見られて困るものってほとんどないんだよね。友達の電話番号をメモされたりはダメかもしれないけど」

 彼女はそれで黙ってしまっていた。

 彼女はなぜわたしの部屋にいたのだろうか。思い当たることは一つしかない。

「拓馬の写真が見たい?」

 彼女の体がぴくりと反応する。だが、その表情は図星というわけではなく、意表をつかれたようだ。彼女の白い肌が若干赤く染まる。

「わたしはそんなに持っているわけじゃないけど、ある分なら見せてあげるよ」

 わたしは本棚からアルバムを取り出すと、拓馬の乗っているページを開き、彼女の目の前に並べた。

「邪魔な人がいる」

「それは我慢してね。わたしのアルバムだもん」

 わたしは彼女の言葉に苦笑いを浮かべる。

「嫌いって言っているのになんでそんなに構うの? 親切の押し売り? 自分がいい人ってことをアピールでもしたいの?」