わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 洋服を取り出し、鏡の前であててみる。最初はどうかと思ったが、見慣れてくると意外と似合っているような気がしてきた。

 ドアをノックされ、わたしは洋服を椅子にかけてドアまで行く。

 奈月が無表情で立っていた。彼女はごはんだと告げるが、動こうとしない。

「なにかいいことでもあったの?」

「別に」

 隠したかったわけではないが、下手に言うと彼女には延々とからかわれそうな気がしたからだ。

 階段をおりかけたとき、奈月の部屋から携帯の音楽が聞こえた。

「携帯鳴っているよ」

 奈月はため息を吐くと、部屋に消えていく。すぐに携帯を耳に当てて出てきた。その和やかな表情から誰から電話がかかってきたのかすぐに分かる。

「お姉ちゃんに替わる?」

 からかうような表情が一瞬で凍りつく。

 奈月が携帯を取る。彼女は顔をひきつらせた。