わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 じめじめとした空気が辺りに満ち、わたしの肌について回る。強い日差しを手で遮りながら、膝の上に広げられたテスト問題をじっと見つめていた。

そこにはマルだけが延々と並んでいる。

 わたしはため息交じりにそのテスト問題の下部をつかむ。

「すごいね」

「勉強したから」

 拓馬はあっさりとそう答える。

 高校一年の内容は中学の延長のような内容がメインとなり、受験勉強をした生徒ならある程度は解ける問題が多い。

だからといって新しい内容もあるし、満点を取るのはそんなにたやすいことではない。

 高校から入ってきたということはそれなりにできるんだろうとは思っていたが、それ以上に彼は勉強ができたようだった。

もともと運動神経はよかったので、そちらのほうは特別気にしたことはなかった。

 老婆心とでもいうのか拓馬のテストのことが気になり、気になるなら見るかとためらう様子もなく差し出したのがそれだった。

 たまにと彼が口にしたように週に二回ほどはこうして一緒にご飯を食べていた。普段は千江美と一緒に食べているようだが、今日のようにわたしを誘ってくれることもあった。