わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「来月には母さんがこっちに来るらしいから大丈夫だよ」

 彼は一度結んだ言葉を再び綴りだす。

「その変わり学校ではたまにでいいからこうして会いたい。美月と話をしていると元気になれるんだ」

 昔を思わせる彼の笑顔に不意打ちのように胸を高鳴らせていた。

 その時チャイムが鳴り始める。

「教室に戻らないと」

 わたしは彼の背中を軽く押す。

 もし彼がわたしの言葉を拒否したら、わたしもうなずいていたかもしれない。

 だが、彼はわたしの言葉を否定せずに頷いていた。