わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「転校するの? でも、両親は?」

 彼は一度言葉を飲み込む。

「あまりここでは詳しく言えないんだけど、彼女の両親は無責任な人で、俺のばあちゃんが彼女を引き取って育てていたんだ。

でも、その人が今年の冬になくなってだから俺が彼女の面倒を見るためにこっちに越してきたんだ。一番彼女が懐いていたのが俺だったから」

「そうだったんだ」

 高校生で一人暮らしというのはそういった事情があったんだろうか。

「でも、いざとなると一緒に住まないと言い出して、しまいには一人暮らしを始めてしまったんだ。そんな状況だから美月に連絡を取るのも気が引けてさ。どうなるかわからなかったから」

「それなら言ってくれればよかったのに」

「でも、人の家のことだから率先していうのは気が引けた」

「あの家はそのために買ったの?」

「もともと大学のときはこっちに戻ってくる予定で、母親がいい物件を見つけたから安いうちに買っておくと買っていたんだ」

「そうだったの?」

「一応ね。その約束だった」