わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「約束したし、仕方ないよね」

「わたしが行くよ。毎日だと奈月も大変だろうし」

「別にいいよ。拓馬の家ってそんなに遠くないんだ」

「家、知っているんだ」

「何度か行ったことあるもん」

 わたしを一度も家に誘ったこともなかったのに。

 拓馬のわたしを好きという気持ちって一体何なんだろう。こんなであれば奈月を好きだと言っていたほうが自然と納得できる。

 妹に嫉妬するなんておかしいと分かっているのに、むっとしてしまっていた。

「どうしてもというなら、明日の十時までに準備を済ませて。連れて行ってあげるよ。玄関にいなかったらおいていくから」

 彼女は最後にもう一度笑うと、軽い足取りで階段を上がっていった。