わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「友達が休んでいて。私は友達が少ないし。あまり馴染めないから」

 もう既に友人ができている中に飛び込んでいくのは難しいのかもしれない。積極的に話しかければ溶け込めるとは思うが、そうは容易にいかないだろう。

「誰も食べる人がいなかったら、わたしを誘ってよ」

「三年の教室なんて行けません」

「私のクラスはそんなに気にするような感じでもないと思うよ。気になるならメールでも電話でもしてくれれば」

 私はその気になって携帯を取り出すが、そんな私を翔子は冷めた目で見ていた。相変わらずマイペースにごはんを食べていた。

「あなたって本当、バカですね」

「細かいことは気にしない。暗記してくれるなら読み上げるけど」

 私が番号を読み上げると、彼女は鞄から携帯を取り出した。

 彼女は私と番号とアドレスを交換する。

「英明もバカなんだもん」

「英明?」

「市井英明」