わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 布団に身を埋め目を閉じたにも関わらず、目の奥が熱をもっているように、じんじんとしていた。

 眠れない。どうにか眠ろうと布団を体に引き寄せるが、眠りに落ちる気配さえない。

 家の中がいつの間にかしんと静まり返っていた。廊下にでて確認してみると、部屋の電気も落ちていた。

 少しでも夜風を浴びれば元気になれるかもしれない。わたしは部屋を出ると、庭に行くことにした。

 玄関を開けると、辺りを漂う心地いい風がわたしの頬に触れた。

 庭はこの季節だけあって、夜はかなり寒い。だが、その寒さが逆に心地いい。

 つまらないことで悩んでいるのがばからしくなり、家の中に戻ろうと玄関のドアを開けたとき、階段をおりてくる人影を見つけた。思わず声を漏らす。

「どうかしたの?」

 彼は目を細めると、首をかしげた。

「美月こそ。何かあった?」

「何もないよ。夜風を浴びたかっただっけだから」

「一人になりたかった?」