わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「拓馬にお茶を出しておいて」

 わたしはそれだけを言い残すと、リビングを出て行く。一人になって思いのほか、胸が高鳴っていることに気づいた。

そして、部屋に戻ると、ドアにもたれかかるようにして座り込んでいた。


 拓馬が眠るのは二回の空いている部屋と決まった。普段は使われていない空き部屋。

 ここで客間をあてがわないことが、母親が拓馬のことをそれなりに身近に思っている証明なんだろう。

 あれから拓馬とはほとんど話をしなかった。話す機会がなかったから。

 家族と談笑をする拓馬を見ながらも、わたしは部屋に戻ることにした。

 ここ最近は受験生なのに全く勉強ができていなかった。

 けれど、早めに部屋に戻ったのにも関わらず、問題を呼んでも頭に全く入ってこなかった。

 そんな状態なので、早めにお風呂に入って床に就くことにした。