わたしは年下の幼馴染に振り回されています

「でも、お母さん達は知っているから大丈夫」

 お母さん達はってまたわたしだけ知らなかったというオチなんだろうか。

 だが、この時間にいないということは、前もって知らなかった可能性もある。

「でも、ちょうどよかった。お茶でも出しておいてね。わたしは部屋に戻るから」

 奈月はそう言うと、階段を上がっていった。

 拓馬は玄関先に立ったままだ。わたしは彼をチラッと見る。

「お茶でも入れるね」

 拓馬を放置するわけにもいかず、先ほど出たばかりのリビングに入る。

だが、すぐに動けなくなる。その理由は後ろにいた拓馬がわたしを抱きしめていたためだ。

疲れた心にはそのぬくもりが心地よくて、わたしは抵抗もしなかった。