マスク男子


結局、アクセサリーも何も買わずに保留
その後も何店舗も回り保留し続ける

郁くんは呆れていた


「…女の子の買い物って感じだな。何も買わずにウインドショッピング。母さんと一緒」

「えへへ、ごめんね。でも、私凄く楽しい」

「なら、いいけど」


そう言う郁くんの顔は少し疲れている


「郁くん、休憩しようか?あそこのカフェ行こう」


そこのカフェはテラス席がある
そこだったら多少はマスク外せるし、郁くんでも休憩できるよね


「真妃、珈琲飲めないよね?」

「の、飲めるもん」


実は目指すカフェは珈琲専門店
しかし、私は珈琲が飲めない
でも、テラス席が無いと困る
珈琲以外のメニューもあると信じよう


「…ありがとう、真妃」

「う、うん」


郁くんが笑って言う
やはり、私の思考は読まれているらしい