マスク男子


「次はね、アクセサリーが見たい」


1人歩こうとした私の手を、郁くんの手が掴む

お店に入ると離れる手
しかし、道に出ると繋がれるらしい

もう、いっその事ずーっと道を歩いていようかな?
そしたら、ずーっと手を繋いでくれるよね?

そんな私の企みを知らない郁くんは会話を続ける


「真妃、アクセサリーとか付けるんだ」

「うん、たまにね!」

「今日は付けてないの?」

「うん、今日はね…忘れてきた」


そう、忘れてきた
昨日夜、散々吟味して決めたネックレス

しかし、髪型とかメイクとか洋服とか気にしてたら…忘れた


「あぁ、なるほど。気合い入れ過ぎて忘れたんだ」

「?!!」


ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべる郁くん
私の思考…完全にバレてます